JI1FGX/DU9 フィリピンミンダナオ島 アマチュア無線日記 IOTA OC-130
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はじめに リリー日記
ミンダナオでの生活日記

25/09/13  3.5MHzSWRが上昇
25/09/12  3.5MHzツエップアンテナの調整
25/09/10  静止衛星 QO-100
25/09/09  サテライト局の準備に向けて
25/09/08  DU9JJY サテライト局 
25/09/07  深夜の14MHz 
25/09/03  三菱ピックアップ ストラーダ― オイル交換
25/08/18  WSJT-X自動運用Ver0.1.0
25/08/18  JTDX自動運用Ver0.6.3
25/08/10  ソフトウェア一覧
25/07/26  AutoCWType_Ver1.5.8
25/07/20  JTDXから1ヶ月分のADIF ファイルを作る
 l
og_reciver_Ver2.6.5
25/07/19  電波利用料納付完了
25/07/13  IARU HF Contest
25/07/10 ソフトウェアのアップデート
25/07/08  DXV500ZSリニアアンプ修理
25/07/07  CQマシーンプログラム
25/06/21  LoTWシステムアップグレード
25/06/18  3.5MHz用RG8到着
25/06/15  時刻合わせ Ver0.5
25/06/14  Drone Habsan ZINO到着
25/06/12  フィリピン独立記念日
25/06/11  アルジェリア 7X2RFのQSLカード
25/06/10  翻訳APIプログラム
25/06/09  DXCC150の賞状到着
25/06/08  AutoCWType_Ver1.4.1
25/06/07  シャックの様子をご紹介
25/06/06  ChatGPTに描いてもらった似顔絵
25/05/26  Windows全角半角切り替え
25/05/17  OK2ZAW BCD to 16 converter
25/05/16  3.5MHzツェップアンテナ用
ステッピングモーターあれこれ
25/05/15  3.5MHzステッピングモーター計画
25/05/14  3.5MHz同調コイル取り付け
25/05/11  3.5MHzアンテナ設置完了
25/05/03  JTDX自動運転プログラムVer0.4.3
25/04/26  Drone Habsan ZINO
25/04/25  時刻合わせ Ver0.3
25/04/24  AutoCWType_Ver1.3
25/04/23  FTDX3000液晶修理準備
25/04/22  3.5MHzツエップアンテナの設置計画
25/04/21  AutoCWType_Ver1.1
25/04/20  10,14MHzアンテナ設置完了
25/04/19  JTDX自動運転プログラムVer0.4.1
25/04/19  14MHzのアンテナポール設置
25/04/18  ThinkPad X390修理完了
25/04/17  検索が出来るようになりました
25/04/15  10MHzダイポールの準備
25/04/12  Hexbeam Part8
25/04/06  ThinkPad X390が壊れた
25/04/05  時刻合わせプログラム
25/03/31  JTDX自動運転プログラム
25/03/30  CWTypeからHamlogへ自動ログ送信
25/03/21  Hexbeam Part7
25/03/20  FreeDV Part3 初QSO
25/03/18  FreeDV Part2 シャック内QSO
25/03/16  Hexbeam Part6
25/03/15  FreeDV Part1インストール
25/03/09  Hexbeam Part5
25/03/07  Hexbeam Part4
25/03/05  28MHzアンテナ改造
25/03/01  FTDX3000が壊れた!
25/02/28  50MHzFT8でパイルアップ
25/02/28  DXV500ZSリニアアンプ修理
25/02/27  タワーのパイプ・立て直し計画
25/02/26  Ozamizからの日本の方角
25/02/26  28MHzが飛ばない
25/02/23  DXV500ZSリニアアンプ修理
25/02/22  Hexbeam Part3
25/02/21  Hexbeam Part2
25/02/18  28MHzアンテナ工事
25/02/17  18,24MHzアンテナ高さ工事
25/02/16 Z26NS Cosovo
25/02/14 21MHz FT8
25/02/12 7,21MHzのアンテナ修理
25/02/08 21MHzでCWを運用
25/02/05 DXV500ZSリニアアンプ故障
25/01/19  Input Director
25/01/14 テンポラリーライセンス更新
3.5MHzSWRが上昇(2025/09/13)
 3.5MHzツエップアンテナでFT8を長時間運用しているとSWRが2.0まで上昇するという現象が起こりました。
SWR2はフェライトコアを入れる前の値です

FT8の送信の前半7秒ほどはSWR1.0、それからじわじわとSWRが上がり送信終了直前にはSWR2.0まで上昇
5分程送信を中断して再度送信すると暫くはSWR値は正常です
 
FT240-43フェライトコアに触ってみると触れないほど熱くなっていました
「サチュレーション(磁気飽和, magnetic saturation)」を起こしているようです

詳しく言うと
フェライトコアに大きなRF電流が流れると、磁束密度が限界に達し、透磁率が急低下します。
さらに温度が上がると、材質によってはキュリー温度に近づいて磁性そのものを失う。
実運用では「発熱で阻止インピーダンスが下がり、チョークが効かなくなる」現象として現れます。



いま(暫定運用)
給電点直下:空芯チョーク(RG8・直径30 cm×20ターン=同軸約20 m)を主役にする。
  • 4 m下流:手持ちの**#43チョーク**を直列で入れる。
  • 発熱するなら外す=空芯単独のほうが安全。
  • ねらいは「給電点の大電流を空芯で受け、#43の負担を小さくする」。

#31が届いたら(恒久運用)
  • 推奨構成(安定重視) 給電点直下=#31スタック FT240-31を2枚重ね(=スタック)+RG58で12–15ターン
  • 2枚で大幅改善。3枚にするとさらに余裕(理想は2~3枚)。
  • RG58でOK(差動電力は流れない/短尺)。耐熱だけ注意。
  • 4–5 m下流=空芯チョーク
  • 直径30 cm×16–18ターン(RG8推奨)をそのまま併用
  • 二段直列で合成Zcm↑、発熱分散→SWRの“じわ上がり”抑制に効く。

「#31があれば空芯は不要?」
  • エンド給電(Zepp)は同軸にコモンモード電流が乗りやすいので、#31だけより「#31+空芯の二段」が安定。
  • どうしても一段にしたいなら「#31スタックのみ」でも動きますが、余裕(発熱耐性・季節変動)を考えると併用推奨。
  • 併用時は、空芯20Tを16–18Tに減らして取り回しを楽にしてもOK。

具体セットアップ例(600 Wまで想定)
  • 給電点直下:FT240-31 ×2(できれば×3)+RG58 12–15T
  • 4–5 m下流:空芯(30 cm×16–18T, RG8)
  • 20 m先のスイッチャー側は**任意の第3チョーク(ノイズ逆流対策)**として追加可。主役ではない。


製作メモ
  • ターンは密巻きしない(1ターンずつ整列)/金属面やエレメントに近接・平行NG
  • 屋外は防水+放熱(完全密閉は熱こもりに注意)
  • 試験:FT8 15 s送信→15–30 s休止を数セット、SWRの推移とコア温度を確認。
  • ボビン直径:30 cm(= 半径 15 cm)
  • 1ターンの円周:π × 0.30 m ≒ 0.942 m
  • ターン数:20 巻き間隔(疎巻き):10 mm = 1 cm
  • ボビンの長さ(高さ方向) 20ターン × 1 cm = 20 cm
2025年09月12日  2025年09月13日